「看板」は、お店や企業にとって“最初の接客”とも言える存在です。
お客様はまず看板を見て、どんなお店か、入りやすいか、信頼できそうかを無意識に判断しています。つまり、どんな看板を掲げるかで、お店の印象や集客に大きな差が出るということです。
私たち看板屋の現場では、日々さまざまなご相談をいただきますが、意外と「知っておけばよかった!」という基本的な知識が知られていないことも多いのが現状です。
今回は、看板選びや設置の際に役立つ豆知識を5つご紹介します。これからお店をオープンする方、看板をリニューアルしたい方、ぜひ参考にしてください。
■1. 「遠くから読める文字サイズ」は意外と大きい
看板を設計するうえでよくある誤解が、「このくらいの文字で十分見えるはず」という思い込みです。
ですが実際には、視認距離(看板と見る人の距離)に応じて必要な文字サイズがあります。
たとえば、車道から見せたい場合は20〜30m離れて見ることを想定する必要があります。その場合、文字の高さは20cm以上が目安。
逆に近距離(歩行者向け)であれば、10cm程度でも十分読めます。
看板の文字が小さくて見逃されるケースは意外と多いです。せっかく作るなら、伝わるサイズで設計しましょう。
■2. 色の組み合わせで「読みにくく」なることもある
「おしゃれなデザイン=集客に強い」と思われがちですが、デザインが凝りすぎて読みづらくなっている看板もよく見かけます。
特に気をつけたいのが「色のコントラスト」。
たとえば、黄色い文字に白い背景、赤に黒などは、実際には読みにくい組み合わせです。
基本は「暗い色×明るい色」や「白×黒」などの高コントラスト。看板は長時間見られるものではなく、一瞬で伝えることが大切なので、視認性を最優先に考えましょう。
■3. 看板には「種類」と「役割」がある
「看板」と一口に言っても、いくつかの種類があります。それぞれ役割も異なりますので、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
- ファサード看板(店の正面):店舗の顔となる看板。お店の名前やロゴを配置。信頼感を演出。
- 袖看板(突き出し):建物の側面に突き出すように設置される。歩行者や車からの視認性が高い。
- 自立看板(ポールサイン):敷地内に独立して設置。駐車場の案内などにも有効。
- スタンド看板(A型看板など):持ち運びができるタイプ。メニュー紹介や日替わり情報に便利。
目的に応じて「目立たせる」「情報を伝える」「導線を作る」など、戦略的に看板を配置することが、効果的な集客につながります。
■4. 看板にも「寿命」がある
「看板は一度つけたらずっと使える」と思っていませんか?
実は看板にも寿命があります。
特に屋外看板は、紫外線や雨風にさらされるため、5〜10年程度で劣化してきます。色あせ、ひび割れ、照明の不具合などが発生したまま放置していると、かえってお店の印象を下げてしまうことも。
逆に、定期的なメンテナンスや張り替えで「きれいな状態」を保つことは、信頼感アップに直結します。
看板も“資産”と考え、適切なメンテナンスを心がけましょう。
■5. 実は「届け出」が必要なケースもある
意外と見落とされがちなのが、屋外広告物法や自治体の条例です。
看板のサイズや設置場所によっては、役所への申請や許可が必要になるケースがあります。
たとえば、一定の高さを超える自立看板や照明付きの大型看板などは、自治体によっては厳しい規制が設けられていることも。
無許可で設置してしまうと、撤去命令が出たり、罰金が科される可能性もあります。
プロの看板屋に依頼するメリットのひとつが、こうした法令への対応をサポートしてくれる点です。初めての方は、自己判断せず、必ず専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ:良い看板は、売上以上に“信頼”を作る
看板は「ただの目印」ではありません。
お客様にとっては「第一印象」であり、お店の“顔”として機能する非常に大事な販促ツールです。
見た目のインパクトだけでなく、読みやすさ、耐久性、法令遵守など、さまざまな視点で看板を考えることが、結果的に集客・売上・ブランド力に繋がっていきます。
看板でお悩みの方は、ぜひ一度、地元の看板屋さんに気軽に相談してみてください。
予算に合わせて、最適なプランをご提案できるはずです。
あなたのお店の“顔”、そろそろ見直してみませんか?