店舗の顔ともいえる「看板デザイン」。
新しくお店をオープンするときや、既存の店舗をリニューアルするときに、「せっかくならおしゃれでセンスのいい看板を作りたい」と考える人は多いはず。
最近では、看板のデザインをフリーランスのデザイナーに直接依頼するケースが増えてきています。広告代理店などを通すよりコストを抑えられたり、自分の好みに合ったクリエイターを選べたりするのが魅力です。
しかし気になるのは、費用相場ですよね。
「看板デザインって、実際いくらぐらいかかるの?」「フリーランスに頼むと高いの?安いの?」と不安に思う方のために、この記事では以下の内容をわかりやすくご紹介します。
■ まず確認しておきたい「デザイン料」と「製作費」は別物
看板制作にかかる費用は、大きく分けて以下の2つがあります。
- デザイン料(企画・設計・データ制作)
- 製作・施工費(看板そのものの材料・加工・設置)
この記事でご紹介するのは「①デザイン料」の相場です。
フリーランスに依頼する場合、看板そのものの制作や設置作業は含まれないケースが一般的です。
つまり、「デザインデータだけ作ってもらって、印刷や設置は別業者に依頼する」スタイルとなります。
■ 看板デザイン料の相場は?サイズや内容で変わる!
看板デザイン料の相場は、看板のサイズ・内容の複雑さ・修正回数・納期の緊急性などによって大きく変動します。ここでは、実際によくある3つのパターン別に相場感をご紹介します。
① 小型看板・プレート看板(〜A2サイズ程度)
想定用途:表札看板、店頭の案内プレートなど
- 相場:10,000円〜30,000円前後
- 作業内容:ロゴや店名、簡単な情報を配置するレイアウトが中心
このサイズは比較的シンプルな構成が多いため、費用を抑えやすいです。既存のロゴデータを使ってレイアウトするだけであれば、1万円程度で依頼できることもあります。
② 中型看板(A1〜B1サイズ程度)
想定用途:スタンド看板、店舗正面の壁面看板など
- 相場:30,000円〜70,000円前後
- 作業内容:ロゴ、キャッチコピー、営業時間、SNS情報などを含めた総合デザイン
「おしゃれな印象を与えたい」「店舗イメージに合わせて提案してほしい」といった要望があると、提案・修正の回数も増えるため、相場はやや上がります。
③ 大型看板(B0〜、幅1m以上の外壁・屋外用など)
想定用途:ロードサイドの大型看板、壁面一面の広告看板など
- 相場:70,000円〜150,000円以上
- 作業内容:イラストや写真を使った複雑な構成、視認性や法令を考慮した設計など
この規模になると、デザイナーにとっても「広告・空間デザイン」の要素が強くなります。提案資料やサンプル案を複数出す必要がある場合は、10万円以上かかるのが一般的です。
■ その他にかかる可能性がある費用
フリーランスへの依頼では、以下のような追加費用が発生することもあります。事前に確認しておきましょう。
- ロゴ制作費(別料金):20,000円〜100,000円程度
※ロゴが未制作の場合は別途依頼が必要です - イラスト・写真素材の使用料:数千円〜
商用利用OKな素材を使用する場合、別途費用が発生することもあります - 特急料金:納期が短い場合は20〜50%アップも
- 修正回数の追加:基本は2〜3回まで、それ以降は追加料金の可能性あり
■ フリーランスに依頼する際のポイント
はじめてフリーランスに看板デザインを依頼する場合、以下の点を押さえておくとスムーズです。
● ポートフォリオをしっかり確認
デザイナーによって得意なテイスト(ナチュラル、和風、モダンなど)が異なります。
「おしゃれ」といっても人によって解釈は様々。過去の実績が自分のイメージと近いかを見て選びましょう。
● 予算をはっきり伝える
「これくらいの金額で考えています」と正直に伝えることで、無理のない範囲で提案してもらえます。費用感に合わせた提案をしてくれる柔軟なデザイナーも多いです。
● 使いたい情報や店舗の雰囲気をしっかり共有
「どんな印象を与えたいか」「ターゲットは誰か」なども伝えると、より魅力的なデザインが生まれやすくなります。
■ まとめ|おしゃれな看板は“投資”。費用の目安は1〜10万円が中心
フリーランスに看板デザインを依頼する場合、費用の目安は以下の通りです:
- 小型看板 → 1万〜3万円前後
- 中型看板 → 3万〜7万円前後
- 大型看板 → 7万〜15万円以上
ただし、これは「デザインのみ」の料金であり、実際に設置する費用(印刷・施工)は別途必要です。
とはいえ、おしゃれで洗練された看板は、「人の目を引き、集客につながる投資」でもあります。予算内で無理なく、自分の店舗に合ったデザインをお願いできるよう、信頼できるフリーランスデザイナーをじっくり選びましょう。